葉山の古い別荘で殺人事件が発生した。無殘な焼死體で発見されたのは、別荘の所有者の息子・高倉靖夫(緒形幹太)の妻・京子(吉田美江)。地検検事の霞夕子(鷲尾いさ子)は、靖夫の愛人で、火災発生時、自分と酒を飲んでいた中學時代の同級生・日々野雪江(川上麻衣子)に疑いの目を向けた─。はたから見れば「全て」を持った主人公・霞夕子が、今や全てを失おうとしているかつての親友に、どうやって罪を認めさせ改心させるのか。このドラマは、霞夕子が検事として、そして生身の人間として、全身全霊で犯人にぶつかって行く、シリーズの第8弾である。